外国人旅行者の関西での29年度消費1.25兆円
日銀大阪支店の調査レポートによると、外国人旅行者の平成29年度の関西での消費額が前年度比18%余増の1兆2,566億円に上った。これは、外国人旅行者による関西での買い物や宿泊料金、飲食費や交通費を合わせたもの。
また、帰国した外国人旅行者が、国境を越えたインターネット通販を利用する動きが拡大しており、関西では化粧品などの輸出が増えているという。
関西での外国人旅行者の消費の増加は、引き続き関西経済をけん引する役割の一端を担っている。
近畿の18年貿易収支4年連続黒字 輸出が過去最高
大阪税関が発表した近畿2府4県の2018年の貿易概況(速報)によると、貿易収支は1兆7,895億円の黒字で、4年連続の黒字を達成した。
輸出額は中国向けの自動車用のエンジンや、米国向けのリチウムイオン電池の原料が増加したことなどから、前年比3.5%増の17兆1,947億円と、比較可能な統計のある1979年以降で、11年ぶりに過去最高を更新した。
一方、輸入額は原油やLNG(液化天然ガス)の価格が上昇したことなどから、前年比5.1%増の15兆4,052億円となった。この結果、輸出額から輸入額を差し引いた2018年の貿易収支は前年比8.2%減少したが、4年連続の黒字となった。
大坂なおみ初優勝 テニス全豪オープン
テニスの4大大会、全豪オープンは1月26日、オーストラリア・メルボルンで女子シングルスの決勝戦が行われ、世界4位の大坂なおみ選手が世界6位のチェコのぺトラ・クビトバ選手にセットカウント2対1で勝ち、優勝した。
対戦相手のクビトバ選手は左利きの選手で、強力なサーブを持ち味に、今大会は6試合連続のストレート勝ちで、決勝に進出していた。
試合は大坂選手のストレート勝ち目前の第2セット、クビトバ選手の猛反撃に遭い、流れがクビトバ選手に傾き5―7で奪われ、セットカウント1-1のタイとなった。大坂選手にとって勝利目前、勝利の女神が掌中から逃げて行ったような極めて嫌な流れになった。
だが、最終の第3セットで大坂選手は冷静さを取り戻し、相手を上回る精度の高いストロークでミスを誘い、再び流れを引き寄せて6-4で取って、勝利を収めた。
大坂選手は昨年の全米オープンに続く4大大会2大会連続2回目の優勝を果たした。この結果、大坂選手は大会後の世界ランキングで男女を通じてシングルスでアジア初の1位になることが確定した。
インフルエンザ患者 近畿で増え続ける 滋賀などで最多
本格的な流行期に入ったインフルエンザが、近畿2府4県すべてで患者が増え続けている。中でも滋賀県、兵庫県、京都府、大阪府では昨年の最も多かった時期を上回り、過去10年で最も多くなっている。
近畿各府県のまとめによると、1月20日までの1週間に調査対象となっているおよそ790の医療機関で、新たにインフルエンザと診断された患者数は合わせて3万7,812人で、前の週と比べておよそ1万人増えた。
その結果、1医療機関当たりの平均では滋賀県が57.02人、兵庫県が51.84人、京都府が.51.17人、大阪府が46.09人、和歌山県が41人、奈良県が38.13人で、すべての府県で前の週を上回った。
NTTドコモ 大阪府民向け健活マイレージに参画
NTTドコモ関西支社とドコモ・ヘルスケアは、大阪府が府民向けに大阪市内などで1月21日から提供する「おおさか健活マイレージ アスマイル」に、協力企業として参画し、dポイントや歩数計、歩数計アプリなどを提供するとともに、ドコモショップを通じてこのプログラムの認知拡大を図り、府民のプログラム参加を促進する。
専用のスマートフォンアプリ「アスマイル」をダウンロードすることで始められる。1月21日から5月31日まで大阪市、門真市、岬町で先行、10月から府内すべての市町村で展開する。
大阪府は府内在住の18歳以上の方を対象に、ポイントを貯めながら楽しくおトクに健康づくりにチャレンジできる府民サービスとして、このプログラムの提供を決めた。
伊藤美誠選手 卓球女子で2年連続3冠達成
大阪市の高校3年生、伊藤美誠選手が1月20日、大阪市で開かれた全日本選手権で女子シングルス決勝戦を制し、2連覇を果たした。すでに優勝している女子ダブルス、混合ダブルスと合わせて女子では初となる2年連続3冠の偉業を達成した。
全日本選手権の大会最終日の20日、女子シングルス決勝戦で伊藤選手は、史上最年少で決勝に進出した木原美悠選手(14)と対戦した。伊藤選手は4ゲーム目こそ落としたが、複雑に変化する巧みなレシーブや、多彩で豪快なショットで木原選手を圧倒、反撃を許さなかった。
昨年の3冠達成で自信をつけ、海外での大会の連戦で好成績を収めるなど、この1年でレベルアップしていることを確認した大会となった。
追悼!阪神・淡路大震災24年 どう「つなぐ」記憶・教訓
1月17日、6,434人が犠牲となった阪神・淡路大震災から24年。神戸市など甚大な被害を受けた各地域では、遺族などが地震が起きた午前5時46分に黙とうし、犠牲者を悼んだ。
神戸市中央区の東遊園地ではおよそ5,000本の灯籠に明かりが灯され、集まった多くの遺族や被災した人たちが、肉親や近親者を亡くした悲しみや様々な思いを新たにし、御霊に祈りを捧げていた。
東遊園地では今回、「1995」「1.17」に加えて、テーマとして設定した「つなぐ」という文字の形に灯籠が並べられた。つなぐの文字に、震災の経験を世代を超えて引き継いでいきたいとの思いを込めたという。
インフルエンザ 滋賀・京都・大阪で「注意報」レベルに
全国的な流行期に入っている今シーズンのインフルエンザは近畿地方でも患者が増えていて、滋賀・京都・大阪の3府県で「注意報」レベルに達している。
近畿2府4県のまとめによると、1月6日までの1週間で調査の対象となっているおよそ780の医療機関から報告されたインフルエンザの患者数は前の週を30%上回る1万217人だった。
府県別にみると、1医療機関当たりの平均で滋賀県が23.67人、京都府が14.72人、大阪府が14.64人、兵庫県が9.83人、和歌山県が8.20人、奈良県が7.38人だった。1医療機関当たり10人を超えた滋賀県、京都府、大阪府が注意報レベルに達している。来週以降、患者の数はさらに増えるとみられる。
「G20サミット」の警備は過去最大規模に
6月28~29日、インテックス大阪で開催される、日本で初めてとなる「G20サミット」(主要20カ国首脳会談)の警備態勢は、3年前の伊勢志摩サミットお2万3,000人を上回る過去最大規模になる見通しだ。
同サミットでは20カ国首脳に加え、8カ国の招待国と9つの国際機関が参加する。これだけ多くの首脳が一度に来日する初の機会となる。
大阪府は2月の定例府議会に、会場周辺などでドローンを飛ばすことを禁止する条例案を提出するほか、首脳が移動する際には阪神高速の湾岸線や環状線を中心に大規模な交通規制が見込まれることから、開催期間中の交通量を半分まで抑えることを目標に、企業や市民に協力を呼び掛ける。
関空 高波想定見直し護岸のかさ上げへ 台風21号教訓
関西空港を運営する関西エアポートは、25年前の開港当初に決めた護岸の高さの基準となる「50年に1度」とされる高波の想定を、最新の気象データも反映させて見直し、護岸のかさ上げ工事を進めることになった。
これは2018年9月の台風21号で、まさに想定を超える高波で、関西空港が大規模な浸水被害を受けたため。専門家による分析で、沖合では5㍍を超える非常に高い高波が発生し、護岸を超えて流れ込んだことが判明している。
これらのことを踏まえ、関西エアポートでは過去20年余の空港周辺での風速や波の高さなど最新の気象データも反映させ、新たに「50年に1度」とされる高波の想定を見直す作業に入っている。
関西空港国際線 出国ラッシュがピーク
関西空港を運営する関西エアポートによると、年末年始を海外で過ごす人たちの出国ラッシュが12月29日、ピークを迎えた。国際線の出発ロビーは午前8時ごろから混雑し、搭乗手続きをするカウンターには、大きな荷物やスーツケースを持った家族連れなどで長い列ができていた。
同社によると、12月21日から2019年1月3日までの14日間に関西空港から出国する人は52万5,000人を超え、1日あたりの出国者は前年同期よりも8%以上増える見込み。行き先はLCC(格安航空会社)を中心に新規路線の就航や増便が相次ぐ韓国、中国、東南アジアなどが多く、年明けの帰国のピークは1月3日になるとみられる。
犬→亥 通天閣で年末恒例の干支の引き継ぎ式
通天閣で12月27日、年末恒例の干支(えと)の引き継ぎ式が行われた。まず通天閣を運営する西上雅章社長が、今年の干支の犬と一緒に登場。「今年はいろいろとかなワン年になりました。(パワハラで)アメフト、レスリング、ボクシング、はんぱねぇ組織問題噴出で、選手を思うと気のドッグ」などと、ダジャレと今年の流行語を交えて世相を振り返る口上を披露。
そして、バトンを受ける来年の干支のイノシシの付き添い役としてヒト型ロボットが登場。「新元号を迎え、亥(い)の一番に、景気回復とデフレ脱却を猪突猛進で推し進めます。猪口才(ちょこざい)な態度を取らず、2019年のラグビーワールドカップでは獅子奮迅の活躍をみせ、”イノシシがけ(命懸け)”で頑張ります。亥(い)い年になりますように」と締め、会場の笑いを誘っていた。