大阪取引所で新年恒例の大発会「今年も好調な相場続く」
大阪市中央区北浜の大阪取引所で1月4日午前8時半から、新年恒例の大発会が行われた。証券業界の関係者はじめ晴れ着姿の女性などおよそ250人が集まり、拍子木を手に持ち、独特の節回しが特徴の「大株締め」を行い、金融商品「デリバティブ」の1年の活発な取引を願った。
山道裕己社長は「北朝鮮問題などリスクはあるものの、世界的にも好調な相場が今年も続くと予測している」などと話した。
通天閣で「とり」から「いぬ」への引き継ぎ式
年の瀬の通天閣で、干支(えと)の動物たちによる恒例の引き継ぎ式が行われた。干支にちなんだ掛け合いで、初めに通天閣の運営会社の西上雅章社長が「とり年は、なんとトリこぼしの多い年!政界、財界、相撲界、トリ乱したがトリ戻せず、天高く飛び立とうとしましたが、一石二鳥とはなりませんでした」などと今年を振り返った。
これに対し、来年の干支のいぬとして、関西を拠点に活動する女性アイドルグループ「たこやきレインボー」の堀くるみさんが愛犬2匹とともに登場し、「ドッグリ構えて一生ケン命ケン闘し、ワンさワンさと良いことが起きるワンダフルな年に!すてきなハッピーイヌイヤーを迎えられますように!」と来年の抱負を述べた。
「うめきた」第2期始動 2次募集開始
JR大阪駅北側の「うめきた」第2期大規模開発事業者の第2次募集が12月21日開始された。7月下旬には事業者や開発の内容が決まる予定。
うめきたはJR大阪駅北側にある梅田貨物駅の跡地、およそ24㌶の地区で、平成25年に第1期の開発として「グランフロント大阪」が開業している。これに続く残り16㌶の第2期の開発では、防災機能を備えた公園や健康・医療関連の新産業を創出する拠点を整備し、2024年夏ごろの開業を目指している。
第2期の開発事業者は、すでに行われた1次募集で建設会社や不動産会社、鉄道会社など20の企業やグループが選ばれ、今回この中から最終的な事業者を絞り込む第2次募集が始まったもの。今後は地権者のUR都市機構が募集要領を配布し、平成30年5月21、22日に開発の提案と土地の購入価格を受け付けることにしている。
近畿の景気 26年ぶり高水準 日銀短観
日銀大阪支店が発表した企業短期経済観測調査(短観)によると、近畿の企業の景気判断は平成3年11月以来、26年ぶりの高い水準となった。日銀の短観は3カ月に1度行われ、近畿2府4県では1460社余の企業を対象に、今回は11月中旬に行われた。
具体的にみると、景気が「良い」と答えた企業の割合から「悪い」と答えた企業の割合を差し引いた値は、全産業でプラス15㌽と前回に調査を3㌽上回って2期ぶりに改善し、平成3年11月以来の高い水準となった。
製造業はプラス18㌽と非鉄金属や電気機械、鋼鉄などが好調だったことで、前回調査を5㌽上回り7期連続で改善した。非製造業はプラス13㌽と、卸売りや運輸・郵便などが好調だったことで、前回の調査を2㌽上回り、2期ぶりに改善した。
また、同時に行われた人手不足調査で、今回は全産業でマイナス29㌽と、前回の調査よりマイナス幅が2㌽大きくなり、さらに人手不足が深刻化したことを示した。
大阪大がメタノール製造で新技術 活用拡大へ
大阪大学高等共創研究院の大久保敬教授らのグループは、メタンガスを空気や光などと反応させることで、製造が難しい液体燃料のメタノールを効率よくつくり出すことに成功したと発表した。
同グループは電子機器の洗浄などに使われる「フルオラス溶媒」という液体に着目。この液体にメタンガスを溶かして空気や光などと反応させたところ、高温や高圧にしなくても従来より効率よくメタノールをつくり出せることが分かったという。また、この方法では副産物として塩ができるだけで、二酸化炭素やそのほかの有害物質などは一切、排出されなかったとしている。
メタノールは二酸化炭素の排出が少なく、エネルギー効率も良いため、自動車の燃料や燃料電池など幅広い分野での活用が期待されている。ただ、製造するにはこれまで、メタンガスを高温や高圧で処理する大規模な設備が必要なことが課題となっていた。したがって、今回の簡易型の設備で低コストで効率よくつくり出せる新技術は、メタノールの幅広い分野での活用につながる技術として注目される。
万博BIE幹部が中之島・道頓堀など大阪市内を視察
来日中のBIE(博覧会国際事務局)のケルケンツェス次長は、6日の松井知事や吉村市長との意見交換に続き、7日は万博誘致に向けた地元の機運がどの程度高まっているのかを把握しようと、大阪市内の中心部を視察した。
ケルケンツェス氏は中之島から市内の川を巡る船に乗り込み、若者たちが「2025年国際博覧会を大阪・関西へ」と書かれたのぼりを掲げた様子などを視察。道頓堀で船を降り、商店街を歩いて大型の看板が立ち並ぶ風景などを見た後、地元商店街幹部らとすき焼きで会食した。
会食の後、同氏は「大阪の人々のホスピタリティーは素晴らしかった。誘致活動への市民の参加が重要であり、そうした動きを世界にアピールしていくことが大切だ」と語った。