関西の設備投資 15年度は15%増の1.3兆円
日本政策投資銀行関西支店は8月4日、関西で2015年度に計画されている設備投資件数が前年度比9.5%増の2092件、投資額は15.0%増の1兆3509億円となったとする調査結果を発表した。
製造業で研究開発拠点新設の動きが広がっているほか、訪日外国人旅行客の増加で宿泊施設への投資が増えている。製造業の投資額は39.7%増の5020億円、非製造業は4.1%増の8489億円。
11/19開業のエキスポシティで45年前の賑わいを
三井不動産は8月3日、万博記念公園(大阪府吹田市)の遊園地・エキスポランドの跡地に建設中の大型複合施設「EXPOCITY(エキスポシティ)」を11月19日に開業すると発表。菰田正信社長は「エキスポシティを日本を代表する新たな観光資源とし、45年前の万博の熱気と賑わいを呼び覚ましたい」と語った。
エキスポシティは甲子園球場約5個分(約17万2000平方㍍)の敷地面積にショッピングモール「ららぽーと」、子供向け体験施設「ポケモンEXPOジム」、水族館「海遊館」がプロデュースする新型ミュージアム「NIFREL(ニフレル)」など8つのエンタテインメント施設を展開。日本最大級のレジャー施設として、30~40代のファミリー層や、訪日外国人客を集め、年間1700万人の来場者を見込んでいる。2016年春には現在高さ日本一の東京・葛西臨海公園の観覧車(117㍍)を上回る120㍍級の巨大観覧車がお目見えする予定。
7月大阪の百貨店軒並み増収 訪日客需要堅調
大阪市内の主要百貨店は8月3日、7月の売上高(速報値)を発表した。夏のセールの開始を6月から7月に遅らせる動きがあったほか、訪日外国人による買い物の増加が寄与し、各店で前年同月を上回った。
阪急百貨店梅田本店(大阪市北区)はセール品を含む夏物の婦人衣料品などが好調で、前年同月比14.1%増。訪日客の来店も引き続き順調で、免税売上高は約5倍に上った。大丸心斎橋店(同中央区)も衣料品や化粧品が好調で16.4%増。大丸梅田店(同北区)は10.6%増だった。関西空港からのアクセスが良い高島屋大阪店(同中央区)は13.7%増。「あべのハルカス」に入居する近鉄百貨店本店(同阿倍野区)は約3%増と3カ月ぶりにに前年同月を上回った。
今秋 大阪・御堂筋でF1カーが疾走 府・市が企画
大阪のメーンストリート・御堂筋をF1カーが疾走–。今秋開催される「御堂筋オータムパーティー」を盛り上げるため、大阪府と大阪市がこんな企画を立てている。
橋下徹大阪市帳は8月1日、市内で開かれたイベント会場であいさつし、計画の一端を披露した。計画では11月29日のオータムパーティーの冒頭で、御堂筋の本町~心斎橋(900㍍)の4車線を交通規制してF1カー1台を3回程度往復させる。スピードは80~100㌔に抑える。観客が立ち入らないようにバリケードを設置し、警備員を手厚く配置する。
市街地をF1カーが走った例は2011年6月に横浜で開かれたイベントなどがある。
25年万博 候補に6カ所 大阪府、経済界と協議し判断
2025年の国際博覧会(万博)の誘致を健闘している大阪府は7月28日、万博記念公園(吹田市)など6カ所を開催可能地として候補に挙げた。府が設置した有識者の「誘致構想検討会」が同日示した。松井一郎知事は経済界などと協議したうえで、誘致に踏み切るかを判断する。
候補地として挙がった6カ所は①万博記念公園と彩都東部(茨木市)②服部緑地(豊中市)③鶴見緑地(大阪市鶴見区、守口市)④舞洲(大阪市此花区)⑤大泉緑地(堺市北区)⑥りんくう公園とりんくうタウン(泉佐野市、泉南市、田尻町)。
検討会は、関西国際空港や大阪国際空港からのアクセスが良く、100㌶以上の用地が確保できる場所を選んだ。25年開催には、16年の早い時期までに知事の正式表明が必要とされる。