吉村大阪市長が統合へ 府と市の衛生研究所を視察
大阪市の吉村洋文市長は統合案を巡って揺れる「大阪市立環境科学研究所」と「大阪府立公衆衛生研究所」を視察した。2つの研究所はともに「食品衛生」や「感染症対策」などを担っており、これまで市議会に統合案が3度提出されたが、野党の反対で否決されている。市長は2月16日開会する市議会に再び統合案を提出する方針だ。
幸村マップ在庫切れ 大河ドラマ放送で人気加速
NHK大河ドラマ「真田丸」のモデルの戦国武将、真田幸村(信繁)の関連のある大阪府内の寺社などを紹介した「真田幸村ゆかりの地マップ」が人気で、在庫切れが続出する事態となっている。
このマップ、大阪城天守閣(大阪市中央区)が作製し、2015年11月に5万部を発行。改版しながら今秋まで全4回(各5万部)発行する予定だったが、早くも1万8000部の増刷が決定した。3、4日ごとに補充してもすぐになくなり、東京など遠方からぜひ入手したいとの問い合わせが寄せられているという。
マップはA4判で、開くと縦約30㌢、横約60㌢になる。1615(慶長20)年の大坂夏の陣の際に戦勝祈願したとされる「志紀長吉神社」(同平野区)や、幸村戦没の地とされる「安居神社」(同天王寺区)など市内に点在する16カ所の寺社などを写真付きで紹介。藤井寺市や柏原市などにある関連スポットのほか、長野県上田市のゆかりの名所も合わせて掲載している。
新世界の将棋クラブ「王将」さよならイベント
新世界・ジャンジャン横丁の将棋クラブ「王将」(大阪市浪速区)で2月13日、「さよなら王将、改築前の将棋ファン感謝イベント」が開かれた。
新世界はかつて将棋が盛んで、同クラブは1949(昭和24)年から65年以上にわたり営業してきたが、利用者の減少などで2015年10月閉店。
同日は無料開放され、明治から昭和初期にかけて活躍した、新世界ゆかりの将棋棋士、坂田三吉の資料、映画「王将」のポスターなどが展示された。
最後の別れを惜しむ多くのファンが訪れたほか、常連客が将棋を指す様子が見られた。同所は今後、改築工事に入り、串かつ「串王将」に生まれ変わる予定という。
4月に大阪・堂島で「たかじんメモリアル展」基金創設
故やしきたかじんさんの意思に基づき、今春創設される「たかじんメモリアル基金」を記念して、故人の100点を超えるプライベート写真や、数々の愛用グッズを集めたメモリアル展『かかってこんかい』が4月1日から5月3日まで、「堂島リバーフォーラム」(大阪市福島区)で開催される。
己を信じて一生懸命取り組むところに人生の価値がある。たとえ陽が当たらなくとも頑張っている人を応援したい-という遺志に基づき、今回桂文枝さんがキャプテンを務める「OSAKAあかるクラブ」で基金を設立。その創設記念事業として開催されるもの。
収益金は運営経費を除いた全額が基金の活動に使われる。メモリアル展の入場料は1200円(高校生以下は無料)。3月1日よりチケットが発売される。
道頓堀の体験型脱出ゲーム 映画とのコラボ第4弾
大阪・道頓堀の常設型謎解きルーム「時解TokiToki~eScape cafe~」(大阪市中央区)が、2月6日から映画とのタイアップ第4弾の脱出ゲームを実施している。今回はクエンティン・タランティーノ監督の新作で、2月27日公開の「ヘイトフル・エイト」とのコラボレーションだ。
密室ミステリーの同作品と同様、雪山のロッジで閉じ込められたとの設定で、小道具や家具などに仕掛けられた謎を解き脱出を目指す。
同施設では、設定されたストーリーのもと、6人で30分以内に部屋の中に残された謎を解き、部屋からの脱出を目指す体験型ゲームとなっている。営業時間は12時~21時。料金は前売り1500円、当日1800円。
波瑠さん「あさが来た」ラッピング地下鉄・バスと対面
NHK連続テレビ小説「あさが来た」のヒロイン・あさを演じる女優の波瑠(はる)さん(24)が2月8日、ドラマの登場人物などがあしらわれた大阪市営地下鉄のラッピング電車・バスと対面した。
地下鉄四つ橋線西梅田駅では、ドラマの中で加野銀行を運営する洋装姿のあさ(広岡浅子)こと波瑠さんと、夫・新次郎役の玉木宏さんの2人の姿が あしらわれている車両を見学。波瑠さんは「想像していたより細かく再現されていて少し驚いた」と語っていた。
また、波瑠さんは「あさが来た」がラッピングされた市営バスも見学した。このラッピング電車・バスの運行は、最終回が放送される4月2日まで続けられる。
公共交通の空白地域解消へ大阪・河南町が実証実験
大阪府河南町は2月2日、公共交通の空白地域解消などを目指し、循環バスとタクシーを運行する実証実験を始めた。
バスは大人100円、子供50円、タクシーは大人200円、子供100円。実証期間は1年で、効果をみて本格導入するか決めるが、町は「町民の足」として定着させたいとしている。
運行を始めたのはマイクロバス2台とタクシー1台。路線バスが通らないルートなどを結び、町北部と南部に分かれている。タクシーは町東部と南部を運行。町が運営し、民間事業者に委託する。
河南町は人口約1万6000人で府南東部に位置し、富田林市と奈良県葛城市に接する。
府内では堺市が大人300円の乗り合いタクシーを運行、岬町でも空白地域を結ぶ100円のバスを運行しているが、採算面など課題もある。
大阪・難波で真田幸村ら戦国武将コスプレパレード
大阪・なんばウォークで1月30日、現在同地で開催している「大坂夏の陣」にちなんだ謎解きイベント『大坂なぞの乱 なんば隠れ城下町からの脱出~徳川来襲編~』の一環として、『戦国コスプレコンテスト&パレード』が行われた。
手づくりの衣装などで真田信繁(幸村)や猿飛佐助をはじめ、戦国武将に成りきった参加者らは赤備えに身を包み、時代劇さながらに声を挙げ、館内をパレードした。完成度、パフォーマンス度などをもとに審査が行われ、奈良在住の木下文香さん(22)が優勝した。
この謎解きイベントは今回の1月30~31日に続き、2月27~28日、3月19~20日に開催。人気ゲーム『戦国BASARA』のブースも登場する予定。
大阪市の助成復活で新たにミナミの映画祭スタート
「日本の映画興行発祥の地」で、かつて映画の街として隆盛を誇った大阪・ミナミで映画祭が復活する。2月9~15日、千日前のトリイホールで開催される「精華千日前キネマ映画祭」だ。
このミナミの映画祭は平成7年から毎年開催されていたが、橋下徹・前大阪市長時代の25年、実行委員会の中心メンバーだった市が脱退したため、継続断念を余儀なくされた。だが、今回新たに市に申請した助成金の交付が決定。これにより新たなスタートを切ることになった。
期間中は日替わりで5人の弁士による無声映画を10本以上上映する。15日は坂東妻三郎出演の「雄呂血(おろち)」(大正14年)を上映する。弁士を第一人者の澤登翠(さわと・みどり)さんが務めるのも見どころ。11、13日は浪曲師の春野恵子さん、12、14日は講談師の旭堂南海さんも弁士として登場する。料金は1回1000円。各日午前11時~と午後3時~の2回上映。完全入れ替え制。
日本映画興行発祥の地となった「南地演舞場」は明治21年、現在の南海難波駅前にある商業施設「なんばマルイ」の場所の設立。同30年2月15日、フランス人のリュミエール兄弟制作の映画が上映されたのが、日本初の映画興行となった。