関西の今年の春闘を巡り、関経連(関西経済連合会)の松本正義会長と連合大阪の田中宏和会長が2月14日、大阪市内で会談した。
田中氏は「実質賃金はいぜんとしてマイナスの状態。物価の上昇を上回る持続的な賃上げが重要」とし、定期昇給と基本給を引き上げるベースアップ相当分を含め5%以上の賃上げのほか、取引先が要請する価格転嫁への適切な対応を求めた。
これに対し、松本氏は「企業の社会的責務として物価上昇に負けない賃上げを呼び掛けている。また、物価上昇分を価格へと適正に反映することをサプライチェーン(原材料などの供給網)全体に定着させることが重要」などと応じ、認識を共有した。