ドイツ連邦議会(下院、任期4年)選挙は2月23日、投開票された。事前予測通り、最大野党の中道右派、キリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)が第1党となり、政権交代が確実になった。ただ、選挙管理委員会が24日発表した暫定結果によると、同党の得票率は28.6%で、単独過半数には届かず、連立政権の樹立に向けて他党との連立交渉に入る。次期首相にはフリードリヒ・メルツ党首が就任する公算が大きい。
第2党に躍進したのは、反移民を鮮明にする極右派「ドイツのための選択肢」(AfD)で20.8%と前回選挙から倍増した。これに対し、ショルツ首相が所属する与党の中道左派、社会民主党(SPD)は16.4%にとどまり、ドイツメディアによると結党以来、最低の得票率に終わった。連立与党の環境政党、緑の党も11.6%だった。2年連続GDPのマイナス成長で、国民の支持を大幅に失った。
2025年2月26日