2023年、選挙応援で和歌山市を訪れていた岸田前首相の近くに爆発物を投げ込んだとして殺人罪など5つの罪に問われた木村隆二被告(25)に、和歌山地方裁判所は2月19日、懲役10年の判決を言い渡した。同地裁の福島恵子裁判長は「専門家の実験によれば、爆発物には殺傷能力があると認められ、被告は岸田前首相などが死亡するかも知れないと認識しながら、爆発物を投げ込んだ」と殺意があったと判断した。また、「現職の首相を狙い、社会全体に与えた不安感は大きい」、「民主主義の根幹である選挙制度を著しく妨害したことは軽視できない」などとした。