2023年に選挙応援で和歌山市を訪れていた岸田前首相の近くに爆発物を投げ込んだとして殺人未遂など5つの罪に問われている兵庫県川西市の無職、木村隆二被告(25)の裁判が2月10日、和歌山地方裁判所で開かれ、検察は「現職の首相を狙ったテロ行為」として、懲役15年を求刑した。裁判はすべての審理が終わり、判決は2月19日に言い渡される。
検察は専門家の証言から、「爆発物には殺傷能力があり、現場には多くの人がいて致命的なけがをさせてもさせてもおかしくなかった。被告は爆発物の威力を分かっていた」などと主張。そのうえで「民主主義の根幹である選挙制度を揺るがした」として厳しく追及した。