関西は3期連続改善 3カ月後は悪化? 日銀短観
日銀大阪支店が発表した短観=企業短期経済観測調査によると、関西の企業の景気判断は全産業でプラス7㌽と、前回の調査を3㌽上回り、3期(2016年7~9月、10~12月、2017年1~3月)連続で改善した。
景気が「良い」と答えた企業の割合から、「悪い」と答えた企業の割合を差し引いた値は、全産業でプラス7㌽と前回を3㌽上回った。このうち製造業では国内の建設需要の増加などを受けて、「鉄鋼」や「化学」が改善、プラス8㌽と前回を5㌽上回り、4期連続で改善した。
非製造業では個人消費の持ち直しを受けて、「小売」やレジャー施設などの「消費・サービス」が改善したことなどからプラス6㌽と前回を1㌽上回り、2期ぶりに改善した。
ただ、3カ月後の見通しは不透明な部分があり、製造業がプラス3㌽、非製造業がプラス2㌽、そして全産業でプラス3㌽と、いずれも悪化している。
日銀の短観は3カ月に1度行われ、関西の2府4県でおよそ1500社を対象に、今回は2月下旬から3月末まで行われた。