近畿16年の出生率5府県で低下 大阪・京都は2年ぶり
厚生労働省が発表した2016年の人口動態統計によると、兵庫を除く近畿5府県の合計特殊出生率が前年を下回った。2015年は景気好転を背景に上昇が目立ったが、2016年は一転、大阪府や京都府は2年ぶりに低下。少子化の基調が鮮明になった。
出生数は全6府県で減少した。15~49歳の女性人口の減少や未婚率の高まりも影響しているとみられる。減少率は和歌山県が5.3%、滋賀県が4.4%、奈良県が4.1%となった。出生数から死亡数を差し引いた自然増減数は、近畿全体で4万5000人の減少。減少幅は5000人強拡大した。