大阪湾でタカアシガニ初確認 産卵で浅い場所へ移動
通常、太平洋沿岸の深海に生息する、カニ類で最大級のタカアシガニが4月10日、大阪・岬町沖の水深50㍍ほどの場所で、地元の漁業者の底引き網にかかり、水揚げされた。重さ3.5㌔㌘のタカアシガニで、甲羅の幅は18㌢だが、足を広げた大きさは1.1㍍ほどあった。大阪湾でのタカアシガニの確認は初めて。
大阪府立環境農林水産総合研究所によると、通常タカアシガニは静岡県の相模湾や和歌山県南部の沖合など太平洋側の水深200~300㍍の深海に生息している。ただ、春には水深の浅い場所で産卵することで知られていて、同研究所では産卵のために一時的に大阪湾の浅い場所へ移動してきたのではないかとみている。