塩野義製薬(本社:大阪市中央区)は4月24日、新型コロナウイルスの治療薬について、臨床試験(治験)の追加した詳細データの結果を発表した。治験中に流行し感染拡大したた変異株、オミクロン株の特徴の、鼻水やせきなど呼吸器4症状と発熱については改善効果があったとしている。嘔吐(おうと)や下痢などを加えた12症状に関するプラセボ(偽薬)群との複合的な比較で、統計学的に有意な差は認められなかった。体内のウイルス量を下げる効果については、3回投与後に感染力のあるウイルスを持つ患者の割合が、プラセボ群と比較し90%減少した。
治験は428人の軽症・中等症患者を対象に、症状の改善とウイルスを減らす効果を確認することを目的に実施された。
2022/04/26