シャープの人材流出続く 即戦力として迎え入れの動き

シャープの人材流出続く 即戦力として迎え入れの動き

台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業の傘下で経営再建中のシャープの人材流出がまだ続いている。シャープは独創性のある製品の技術開発には定評があり、その技術力やノウハウが転職を受け入れる各社の経営戦略にマッチし、即戦力として重宝されているためだ。
モーター大手の日本電産はすでに100人超を採用したほか、農機大手のには2013年以降、シャープから約90人が転職。今年だけみても約30人が転職する見込みだ。大阪労働局に人材登録しているシャープとその他関連会社出身の求職者は、9月現在で約200人に上っている。
シャープの旧本社とクボタ本社は地理的にも近く、離職者の受け皿になってきた格好で、鴻海傘下入りが決まった後も流出の勢いは止まらない。本社が大阪市阿倍野区から堺市に移り、時間的に通勤が難しい人が増えたことが大きいという。
このほか、家電製品の販売拡大に向け開発拠点「大阪R&Dセンター」(大阪市中央区)の技術者を7割増の100人に増やす方針を掲げている家庭用品大手のアイリスオーヤマ(本社:宮城県仙台市)へもまとまった数の技術者が転職している。