ペット樹脂を生物分解する細菌に「堺」の名を採用
京都工芸繊維大学や慶応大学などの研究グループは、PET(ポリエチレンテレフタレート)ボトルや衣服の素材として利用されているPET樹脂を分解する微生物=細菌を発見した。今回、PET樹脂を分解する細菌が、大阪府堺市で採取したサンプルから見つかったため、「イデオネラサカイエンシス」と堺の地名を入れた名前が付けられた。
PET樹脂はこれまで、微生物などでの分解はできないとされていた。そのためリサイクルには、膨大な熱エネルギーが必要でコストがかかりすぎ、「環境にやさしい」などの理念とは裏腹に、実際には回収されたPET樹脂の一部しかリサイクルされていなかった。
だが、今回の細菌発見により今後、微生物分解による、環境にやさしいリサイクルが推進されると期待される。