近鉄グループと南海電鉄が、「大阪・関西万博」会場および、誘致中のカジノを含むIR(統合型リゾート施設)建設地となる大阪湾の埋め立て地・夢洲と、関西空港を船で結ぶ定期航路の開設を検討していることが明らかになった。夢洲へのアクセスとしては大阪メトロが中央線を延伸し駅をつくることが決定しているが、海外からの来場客をこれだけで、円滑に会場へ運び込めるのか?深刻な混雑によるトラブルの発生などの恐れを指摘する向きもある。今回、両社グループが海上の定期航路の開設を検討しているのも、実はこうした状況を受けたもの。近鉄グループはIRの誘致が確定することを条件に、傘下のフェリー会社の海運事業のノウハウを活かして100人乗り、およそ100トンクラスの船で夢洲と関西空港を45分ほどで結び、1日に2,000人から3,000人を輸送する計画だという。南海電鉄も同様の定期戦の運航を検討している。両社は将来、共同で事業を行うことも視野に入れ協議を進めていくとみられている。