東洋紡・富山大学 薬用植物「植物工場」で安定栽培へ
東洋紡(本社:大阪市北区)は富山大学と共同で、医薬品や健康食品などの原料となる薬用植物を、「植物工場」と呼ばれる屋内の施設で栽培する技術の研究に取り組み、将来的な事業化を目指すことになった。
両者は今後2年程度かけて医薬品や健康食品、化粧品などの原料となる薬用植物を植物工場で栽培する技術の研究に取り組み、その後事業化する計画だ。
薬用植物は、一般の野菜などと比べて高い価格で取り引きされ、健康志向の高まりで市場の拡大が期待されている。ただ、現時点では技術的にほぼ装置産業化が進んでいる植物工場における一般野菜の栽培と比べ、薬用植物は安定的な栽培が難しい。そのため、植物工場で薬用植物の栽培に取り組む事例は、国内ではまだ珍しいという。