孤独死入居者の遺品整理難に苦慮 府内公営住宅
大阪府内の公営住宅で孤独死した入居者の遺品整理に、管理する自治体が頭を悩ませている。これは故人に相続人がいなかったり、引き取りを拒否されるケースが増えているなどのためだ。
その結果、遺品整理が進まず、10年以上にもわたってタンス、テレビ、冷蔵庫、遺骨、位牌、仏壇などが原状保存されている部屋もある。自治体の職員が時間と労力をかけ、ようやく捜し当てても「一度も会ったことがない人」とか「いまさら言われても困る」と引き取り拒否に遭うケースも少なくないという。
核家族化や家族関係の希薄化で、まさに身寄りのない高齢者が増えている現状を如実に物語っている。