関西訪日客1000万人ならホテル満室 増える外国人客
日本政策投資銀行は7月15日、関西を訪れる外国人観光客が2014年の約2倍の1000万人に増えた場合、ホテルの定員に対する宿泊客の割合を示す定員稼働率が82%に達するとの推計を発表した。部屋の定員を下回る人数で泊まることも多く、稼働率が8割を超えると「ほぼ満員の状態になる」という。
14年は海外から479万人が関西を訪れたと推計されている。平均で2日間宿泊すると仮定すると、ホテル平均稼働率は68%だった。関西経済連合会は20年に800万人に増やす目標を掲げているが、800万人での稼働率は77%、1000万人に増えると8割を超える。さらに平均宿泊日数が1日延びると94%に達する。特に大阪府では119%、京都府では104%となり、客室が足りなくなる。