都構想 住民投票で否決 1万票差 橋下氏「政界引退」
大阪市を廃止し、5つの特別区に分割・再編する「大阪都構想」の賛否を問う住民投票は5月17日、投開票された。反対が70万5585票で、賛成の69万4844票をわずかに上回り、都構想は否決された。これにより、廃止されるかどうかで揺れた大阪市は存続することになった。紆余曲折を経て直接民主制である住民投票にまでこぎつけたが、最後の舞台で敗北した。
これを受け、5年がかりで都構想を推進してきた橋下徹大阪市長(45)は記者会見で「市長の任期まではやるが、それ以降は政治家はやらない」と述べ、12月の任期満了で政界を引退する考えを表明した。住民投票の投票率は66.83%だった。