2018/01/17

阪神・淡路大震災から23年 全国から公募の「伝」の文字も

阪神・淡路大震災から23年 全国から公募の「伝」の文字も

災害関連死も含め6434人の犠牲者を出した阪神・淡路大震災から23年。その1月17日、神戸市をはじめ大きな被害を受けた地域では、地震が発生した午前5時46分に合わせて遺族などが黙とうし犠牲者を悼んだ。
神戸市中央区の公園、東遊園地では竹の灯籠に明かりがともされ、およそ7000本の灯籠が用意され、例年通り「1.17」に加え、今年は全国からの公募で選ばれた「伝」の文字が形づくられた。あの日の出来事を決して風化させない、世代や場所を超えていつまでも伝え続けたいとの熱い思いが込められている。
ただ、23年の年月は様々なものを少しずつ変えつつある。23年が経ち、住まいを失った人のために整備された「復興住宅」では入居者およそ3万2000人のうち、65歳以上の高齢者が2017年11月時点で51.8%を占め、一段と高齢化が進んでいる。
また、高齢者の健康状態などを専門のスタッフが確認する「見守り活動」は、財源としていた兵庫県などの「復興基金」がまもなく底をつく見通しとなり、各自治体による支援がどのような形で継続できるのか、転換期を迎えている